作品資料

テレビ仏 / TV Buddha

ナムジュン・パイク / Nam June Paik
1974/2002年版 · 映像 / インスタレーション
作品画像
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ナムジュン・パイク・アートセンター・作品掲載展覧会記録 ↗

概要

Overview
仏像をテレビの前へ置き、カメラで撮った仏像自身の像をその場の画面へ返すビデオ・インスタレーションである。
ナムジュン・パイク・アートセンターの一九七四年/二〇〇二年版を扱い、放送番組を見る像や着衣の実演とは区別する。

造形分析

Formal Analysis

構図

Composition
仏像とテレビが向かい合い、カメラと画面を結ぶ回路が見える物体の配置にもう一つの関係を加えている。

空間

Space
実際の仏像が占める空間と画面の中の仏像の空間が同時に現れ、一つの物が異なる場所で見られる。

色彩

Color
本版の映像はカラーであり、彫像の表面に当たる光と、モニターから発する像の光を区別して考えられる。

形態

Form
立体の仏像と四角い画面が対置され、画面へ収まる平面像は立体の形そのものと同一ではない。

マチエール

Material
仏像、テレビ、閉回路のビデオカメラを用いた無音の作品で、撮影と表示の接続そのものが素材の役割を持つ。

文脈・解釈

Context & Interpretation

文脈

Context
同名作品には異なる版があるため、本レコードの年と構成はナムジュン・パイク・アートセンターの記録に限定する。
テレビを一方向の放送の受信機として使うのでなく、目の前の対象を映して返す仕組みへ組み替えている。

解釈上の論点

Interpretive Issues
古いものと新しい技術の対比だけでなく、対象が自分の像と向き合うように見える構造を検討できる。
仏像は実際に見る主体ではないため、自己観察という解釈と機器による像の循環という事実を区別する。

受験上の着眼点

Exam Points
仏像、カメラ、画面の役割を分け、撮影された像がどこへ戻るかを文章で説明する。
録画の再生とその場で撮る回路を区別し、静止写真だけでは分からない時間の条件を考える。
草間の鏡の部屋と比較し、反射による像とカメラを介する像の違いを整理する。