作品資料
エレクトロニック・スーパーハイウェイ:米国本土、アラスカ、ハワイ / Electronic Superhighway: Continental U.S., Alaska, Hawaii
ナムジュン・パイク / Nam June Paik
1995 · 映像 / インスタレーション / ミクストメディア
作品画像
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スミソニアン・アメリカ美術館・作品記録 ↗
概要
Overview
ネオンで米国の州の輪郭を示し、その内側に多数のテレビ画面を組み込んだ大規模なビデオ・インスタレーションである。
地図としての全体像と、各画面で進む映像の断片が重なり、一つの国を一つの連続した景色として見せない。
造形分析
Formal Analysis
構図
Composition
地図の輪郭が大きな枠組みを保つ一方、内部には多数の矩形画面が入り、全体と断片を異なる単位で構成する。
空間
Space
地図は壁面に沿って広がるが、映像は画面ごとに別の場を示し、地理的な隣接と映像上の関係が一致しない。
色彩
Color
色の異なるネオンと変化する映像の光が併存し、地図の固定した境界と内容の変動を視覚的に分けている。
形態
Form
曲折する州境と四角いモニターの反復が対照を作り、国土の形と情報機器の規格が同じ構造へ組み込まれる。
マチエール
Material
映像、閉回路の一系統、電子機器、ネオン、鋼、木を組み合わせ、カラーと音を含む複数チャンネルの作品である。
文脈・解釈
Context & Interpretation
文脈
Context
一九九五年のスミソニアン・アメリカ美術館所蔵作であり、本土だけでなくアラスカとハワイを含む題名を保持している。
交通を連想させる題名と映像機器のネットワークを重ね、地理を移動することと情報が届くことの関係を考えられる。
解釈上の論点
Interpretive Issues
映像の内容を米国の各地域の完全な代表とみなさず、選び取られた断片が地域像を形づくる点を検討する。
大きな全景写真では地図を理解できても、異なる映像と音が同時に進む経験までは把握できない。
受験上の着眼点
Exam Points
州の輪郭、画面の配列、映像の内容という三つの水準を分けて構成を説明する。
一度にすべての画面を詳しく見ることが難しいため、鑑賞者の選択が経験へ関わることを考える。
草間の反復する鏡像と比較し、同じ像が増える場合と異なる映像が並列する場合の差を捉える。
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