作品資料
紅白梅図屏風 / Red and White Plum Blossoms
尾形光琳 / Ogata Korin
18世紀 · 墨・彩色
作品画像
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所蔵機関の作品記録 ↗
概要
Overview
中央の流水を挟んで紅梅と白梅が配され、樹木と水の異なる線が二曲一双の屏風を組み立てている。
左右を単純な鏡像にせず、幹の向きや枝の広がりをずらすことで、対になる構成に緊張を加えている。
造形分析
Formal Analysis
構図
Composition
中央の曲がる流れが左右の樹木を分けると同時に、その間を縦に通る大きな形として全体を結ぶ。
空間
Space
樹木の重なりや枝の向きは立体を示す一方、流水の模様と金地が画面の平面性を強く保つ。
色彩
Color
紅白の花の小さな差、暗い幹と流れ、広い金地の対比が、色の面積に大小の階層を作る。
形態
Form
曲がる幹と繰り返す流水の線は、自然を思わせる形でありながら装飾的な方向の連鎖としても働く。
マチエール
Material
紙本の色と墨の表情に金地が組み合わされ、幹の質感と水の整理された模様に異なる表面の扱いが見える。
文脈・解釈
Context & Interpretation
文脈
Context
光琳の屏風表現では、自然の主題が支持体の区切りや室内での見られ方と結び付いている。
MOA美術館の一双を対象にし、素材や表面技法の細かな断定は館の調査記録で確認できる範囲に留める。
解釈上の論点
Interpretive Issues
左右の木を対比するだけでは中央の流れの働きが抜け落ちるため、三つの大きな領域の関係を検討する必要がある。
流水を現実の水の再現として読む場合と、独立した曲線の模様として読む場合では見える秩序が異なる。
受験上の着眼点
Exam Points
左右の樹木を単純な形に置き換え、対称な骨格の中の非対称性を説明する。
幹、枝、流水の線を分けて追い、それぞれが視線をどの方向へ導くか比較する。
北斎の波の線と比べ、水の動きを反復する曲線として表す方法を考える。
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