作品資料

狩人(カタルーニャの風景) / The Hunter (Catalan Landscape)

ジョアン・ミロ / Joan Miro
1923–1924 · 油彩
作品画像
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ニューヨーク近代美術館:狩人 ↗

概要

Overview
狩人や動物、風景の要素を細い線や単純な図形へ変え、広い色面の中に散らした絵画である。
一見すると抽象的な形の集合に見えるが、部分を結び付けると人物や場所の手掛かりが読み取れる二重性をもつ。

造形分析

Formal Analysis

構図

Composition
広く分かれた色の領域に大小の記号状の形を配し、左側の狩人を読む視線が周囲の小さな要素へ広がる。

空間

Space
地面と空を思わせる区分は残るが、対象の大きさや位置は統一した遠近法に従わず、読みの順序で関係が変わる。

色彩

Color
暖かな広い色面が場をまとめ、黒い細線や点がその上で強く目立つため、地と記号に役割の差がある。

形態

Form
三角形の頭や棒のような身体など、特徴を限定した形で人物を示し、自然な比例を再現することから離れている。

マチエール

Material
油彩・カンヴァスであり、線も色面も同じ絵具の画面にあるが、細線は描画記号のように独立して見える。

文脈・解釈

Context & Interpretation

文脈

Context
モンロッチで1923年から1924年に制作されたニューヨーク近代美術館所蔵作で、カタルーニャの風景に関わる手掛かりを含む。
風景に人物を置く伝統的な形式を保ちながら、対象を線や形へ置き換えることで、場所を記憶や想像の構成として扱っている。

解釈上の論点

Interpretive Issues
形の意味をすべて解読しなければ見られない作品とは限らず、配置や色の関係は対象名が不明でも分析できる。
記号化された人物を子どもの絵と同一視せず、複雑な対象をどの特徴へ選別したかという操作として考える。

受験上の着眼点

Exam Points
狩人の頭と身体をどの形へ置き換えたかを考え、識別と省略が両立する仕組みを説明する。
形の大きさが現実の比例から離れることで、画面内の重要さを示す方法がどう変わるかを見る。
《アヴィニョンの娘たち》と比較し、人の形を変えても人物として認識できる条件を考える。