作品資料

無限柱(version I) / Endless Column, version I

コンスタンティン・ブランクーシ / Constantin Brancusi
1918 · 彫刻
作品画像
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概要

Overview
膨らみとくびれを繰り返す木の形が縦に続き、有限の物体の端からさらに連続を想像させる彫刻である。
同じ単位の反復が、個々の部分より積み重なる方向を強調し、柱と台座の区別を問い直す。

造形分析

Formal Analysis

構図

Composition
中心軸に沿って似た形が積まれ、くびれの位置が一定の間隔で視線を上方へ運ぶ。

空間

Space
上下へ伸びる方向が周囲の空間へ開き、物体の実際の終端と想像される続きが分かれる。

色彩

Color
木の褐色と面に当たる光の差が、各単位の形を繰り返しながら微妙に異なる明暗を作る。

形態

Form
膨らむ部分と細くなる部分の交替が、連続した一本の柱と個別の単位の両方として読める。

マチエール

Material
オーク材を彫った面には木という素材の存在が残り、後年の金属製の大きな柱と同じ表面として扱えない。

文脈・解釈

Context & Interpretation

文脈

Context
1918年のversion IはMoMA所蔵の木製作品であり、後年に別の場所へ設置された巨大な記念柱ではない。
台座として使われ得る形を縦へ展開した構造として、作品本体と支持体の境界を考える手掛かりになる。

解釈上の論点

Interpretive Issues
無限という題名を実際の寸法だと捉えず、有限の反復から続きを予測する知覚の働きを説明する必要がある。
単位が似ていることと完全に同じ物が機械的に複製されたことを同一視せず、材と加工を確認する。

受験上の着眼点

Exam Points
反復する単位とくびれの位置を取り出し、上下へ続くと感じる根拠を示す。
端をどの位置で切るかを変えた場合に、終わりの強さや連続感がどう変わるか考える。
草間の鏡による反復と比較し、物の積重ねと反射像が作る無限の違いを説明する。