作品資料

空間の鳥 / Bird in Space

コンスタンティン・ブランクーシ / Constantin Brancusi
1923 · 彫刻
作品画像
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概要

Overview
鳥の羽や脚を細かく再現せず、上へ伸びる細長い形へ整理した大理石の彫刻である。
膨らむ部分から細い先端へ移る輪郭と、支えとの接点が、静止した物体に上昇や軽さを感じさせる。

造形分析

Formal Analysis

構図

Composition
垂直に伸びる本体の軸と、その下の支えが重なり、重力で支えられる形と上へ向かう方向が同時に示される。

空間

Space
周囲の空間を大きく囲まず、細い輪郭が空間を切り分けるため、見る位置による幅の変化が重要になる。

色彩

Color
明るい大理石の面に生じる陰影が、彩色とは異なる方法で曲面の膨らみと細さを示す。

形態

Form
翼、嘴、脚という部分へ分けにくい連続した形が、鳥の形態を再現するより飛ぶ方向の感覚を前面へ出す。

マチエール

Material
大理石を滑らかに仕上げた表面は、石の重量を保ちながら輪郭の連続を強調し、素材と印象の差を生む。

文脈・解釈

Context & Interpretation

文脈

Context
同じ主題で異なる素材や版の作品があるため、ここではMet所蔵の1923年大理石作品を対象にする。
台座を無関係な展示具とみなすのではなく、本体との接点や見上げる高さを含めて立体の成立を考える。

解釈上の論点

Interpretive Issues
題名を知らなければ鳥と分からない可能性があり、像の認識を支える言葉と形の分担が論点になる。
形が単純だから意味も単純だと結論せず、輪郭、重さ、支持、周囲の空間の関係を検討する。

受験上の着眼点

Exam Points
鳥のどの特徴が省略され、どの方向や曲面が残されたかを具体的に挙げる。
本体と支えを別々に描いた場合と一緒に見た場合で、上昇感がどう変わるか考える。
草間の柔らかな突起と比べ、素材と細長い形の組合せが身体的な連想をどう変えるかを見る。