作品資料
風神雷神図屏風 / Wind God and Thunder God
俵屋宗達 / Tawaraya Sotatsu
17世紀 · 墨・彩色
作品画像
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京都国立博物館:琳派展の作品同定 ↗
概要
Overview
風神と雷神を二つの屏風の左右に配し、両者の間に広い金地を残した作品である。建仁寺に伝わる宗達筆の一双を扱う。
風袋や太鼓、手足の曲線が互いに異なる動きを示し、何も描かれていない中央の領域まで緊張を広げる。
造形分析
Formal Analysis
構図
Composition
二体を中央に集めず離して配置することで、各像の動きが対になる一方、中央の空白が画面の大きな要素となる。
空間
Space
地面や遠景を連続して描かないため、金地は距離を測る背景にならず、神々が浮かぶ場として働く。
色彩
Color
金地の上で身体や雲の色の違いが像を分け、輪郭の強さとともに二体の対照を明確にする。
形態
Form
曲げた脚、張った腕、円弧状の道具が身体の動きを外へ広げ、静止した像から運動の方向を感じさせる。
マチエール
Material
紙本金地着色の二曲一双であり、二隻をどの間隔や角度で並べるかによって中央の広がりの感じ方が変わる。
文脈・解釈
Context & Interpretation
文脈
Context
本作は建仁寺所蔵の宗達筆であり、同じ主題を描いた尾形光琳や酒井抱一の作品とは別の作品である。
宗達が扱った装飾画では、描写対象の形だけでなく画面の区切りと配置が重要な表現の手段となっている。
解釈上の論点
Interpretive Issues
空白を単なる描き残しと見ると、離れた二体をつなぐ間隔の効果が捉えにくい。像の向きと合わせて読む必要がある。
自然現象の擬人化という主題の説明と、身体や道具が構図に与える運動を分けることで、物語だけに分析を還元しない。
受験上の着眼点
Exam Points
二体を離す構図を、中央へ寄せる構図に置き換えて考え、中央の金地が担う役割を言葉にする。
手足と風袋や太鼓の方向を整理し、身体の外にある道具が動きを拡張する方法を確認する。
《最後の晩餐》で中央人物へ視線を集める構図と比較し、中心を空ける配置の特徴を説明する。
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