作品資料
猪狩(弐) / Shishigari II
白髪一雄 / Kazuo Shiraga
1963 · 油彩 / ミクストメディア
作品画像
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兵庫県立美術館・2024年度コレクション展記録 ↗
概要
Overview
油彩と毛皮を板上で組み合わせ、描かれた形だけでなく動物由来の物質を画面に含めた作品である。
絵具の表面と毛皮の質感を同じ支持体に置くため、平面を見る行為と物体を意識する行為が重なっている。
造形分析
Formal Analysis
構図
Composition
毛皮と油彩が異なるまとまりとして画面を構成し、描画だけではない素材の配置が全体の重心に関わる。
空間
Space
板の上へ付加された毛皮は実際の厚みを持ち、画面を奥へ抜ける窓ではなく物質の載る場所として示す。
色彩
Color
毛皮の色や毛並みの明暗と、塗られた絵具の色が併存し、同じ色合いでも光の返し方が異なる。
形態
Form
毛皮の不規則な縁と絵具の痕跡を比較すると、形は描く動作だけでなく素材の外形からも生まれると分かる。
マチエール
Material
油彩、毛皮、板を用いた作品であり、毛皮を絵具で描いた動物画や、布地だけの油彩画とは区別する。
文脈・解釈
Context & Interpretation
文脈
Context
一九六三年の作品で、足による絵画の展開と同時に、白髪が異質な素材の導入も試みていたことを示す。
本レコードは兵庫県立美術館所蔵の《猪狩(弐)》を対象とし、同主題の別作品をまとめた総称ではない。
解釈上の論点
Interpretive Issues
毛皮は動物を連想させるが、画面から狩猟の具体的な場面や物語を一意に再構成できるとは限らない。
素材の生々しさへの反応と、毛皮が画面内の面積や境界を担う造形上の役割を分けて検討する余地がある。
受験上の着眼点
Exam Points
毛皮を描写の対象ではなく実際の材料として取り込むことで、絵画の条件がどう変わるかを説明する。
油彩の流動的な痕跡と毛皮の外形を対比し、異なる形の生まれ方を整理する。
草間の椅子に付加された布製の突起と比較し、異素材の集積が既存の支持体を変える仕組みを考える。
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