作品資料

アテネの学堂 / The School of Athens

ラファエロ・サンツィオ / Raphael
1509–1511年 · 壁画
作品画像
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ヴァチカン美術館:アテネの学堂 ↗

概要

Overview
大きなアーチと階段を備えた建築の中に、議論、読書、計算などを行う古代の思想家たちを集めた壁画である。
中央の二人を遠近法と建築で強調しつつ、階段に座る人物や前景の小集団が、多様な学びの姿を分担する。

造形分析

Formal Analysis

構図

Composition
左右へ広がる群像を中央の二人へ収束する建築でまとめ、前景の集団の大小が均整の中に変化を作る。

空間

Space
床、階段、連なるアーチが奥へ進む尺度を示し、人物が重なる位置によって建築の広さが実感される。

色彩

Color
石造建築の控えめな色を背景に、青、赤、黄などの衣のまとまりが、各小集団の位置を読みやすくする。

形態

Form
上を指す手、水平に差し出す手、書物に向かう屈んだ身体が、考え方や活動の違いを姿勢として分ける。

マチエール

Material
建築内部の壁面に描かれたフレスコであり、画中のアーチと実際の部屋の枠が重なって働く。

文脈・解釈

Context & Interpretation

文脈

Context
ヴァチカン宮殿の署名の間を飾る絵画の一つであり、哲学という領域を人物と建築の集まりとして表した。
描かれた古代の思想家が実際に一堂に会した記録ではなく、異なる時代をまとめた構想上の集会である。

解釈上の論点

Interpretive Issues
人物の名前当てだけでは群像の仕組みは説明できず、匿名のままでも身振りと配置から学びの関係を読める。
中央への秩序を強調するだけでなく、階段に離れて座る人物が整列を崩す役割にも目を向ける。

受験上の着眼点

Exam Points
アーチや床の線をたどり、奥行きを表す仕組みが同時に中心人物を選び出すことを説明する。
左右の小集団を人数と身体の向きで分け、左右対称と単純な鏡写しが異なることを述べる。
二人の中央人物の手の方向と書物の持ち方を比べ、言葉を使わず議論を示す方法を考える。