作品資料

リズム0 / Rhythm 0

マリーナ・アブラモヴィッチ / Marina Abramović
1974 · パフォーマンス
作品画像
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モーマ・1974年実演に関する公式解説 ↗

概要

Overview
作者がその場に立ち、七十二点の物を用いる観客の行為に身を委ねた、ナポリで六時間行われたパフォーマンスである。
本レコードの対象は一九七四年の実演であり、後年に制作された写真パネルや物を伴う記録展示とは分けている。

造形分析

Formal Analysis

構図

Composition
作者の身体、物の置かれた台、観客の位置が関係を作り、固定された一枚の画面とは異なる構成が時間の中で変わる。

空間

Space
観客は離れた席から見るだけでなく身体の近くへ移動できるため、見る側と見られる側の距離が作品の条件となる。

色彩

Color
色彩は会場の物や衣服の実際の見えに属し、白黒とカラーの記録写真の差を実演の色彩の違いと取り違えない。

形態

Form
形は固定した彫像ではなく、生きた身体と周囲の物の配置として現れ、観客の動きによって関係が変化する。

マチエール

Material
作者の身体、選ばれた物、六時間の持続、参加者の行為が媒体となり、写真だけを作品の材料と定義することはできない。

文脈・解釈

Context & Interpretation

文脈

Context
一九七四年にナポリのスタジオ・モラで行われた実演で、行為と観客の役割を考える歴史的な事例となっている。
身体への加害と危険を伴った事例であり、本レコードは再現を勧めず、記録をもとに参加の境界を検討する。

解釈上の論点

Interpretive Issues
参加できる枠組みがあることと、他者への危害が正当化されることは別であり、観客の選択の責任を考える必要がある。
観客全員の反応を一括して人間一般の本性と断定せず、場所、時間、設定が行為へ与えた条件を検討する。

受験上の着眼点

Exam Points
作者が設定した条件と、参加者が実際に選んだ行為を分け、作品の展開を一人の意図へ還元しない。
六時間の実演、撮影された一瞬、後年の記録展示という異なる時間の層を整理する。
サルセドの作品を前に見る行為と比較し、実際の行為への参加と、提示された痕跡を読むことの差を考える。