作品資料

反復19 III / Repetition Nineteen III

エヴァ・ヘス / Eva Hesse
1968 · 彫刻 / ミクストメディア / インスタレーション
作品画像
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モーマ・作品記録 ↗

概要

Overview
口の開いた容器に似た十九個の形を床上に集め、似ているが同一ではない単位の関係を示す作品である。
半透明の素材と個々のゆがみによって、規格品が整然と並ぶ場合とは異なる、まとまりと差異の両方が現れる。

造形分析

Formal Analysis

構図

Composition
十九個をひとまとまりとして見る一方、各単位の間隔や傾きの違いが視線を個別の形へ戻す。

空間

Space
口の開いた形の内側と単位間の床が空きとして現れ、物の内部と外部の二種類の空間を作る。

色彩

Color
黄みを帯びた半透明の面は、表面色だけでなく光の通り方や重なる厚みによって明暗を変える。

形態

Form
筒に近い形を反復しながら、上端の波打ちや側面のゆがみが完全な円筒との違いを示している。

マチエール

Material
ガラス繊維とポリエステル樹脂を用い、硬化した物質の薄い壁が透過性と不均一な表面を生み出している。

文脈・解釈

Context & Interpretation

文脈

Context
モーマ所蔵の一九六八年作を対象とし、題名の番号が異なる別素材の《反復19》と区別する。
同一の工業製品を並べる方法と比較できるが、本作では個々の形の差が反復の理解を揺さぶっている。

解釈上の論点

Interpretive Issues
似た形の集合を単なる整列とみなさず、各単位の差が集団としてのまとまりをどう変えるかを考える。
半透明の素材の見えは光や経年の影響を受けるため、写真で見た色を不変の性質として固定しない。

受験上の着眼点

Exam Points
十九という個数の確認だけでなく、共通する形と一致しない部分を区別して説明する。
容器状の内部と床上の間隔を比較し、二種類の空きが構成へ参加する点を捉える。
草間の布製突起の集合と比較し、支持体へ密着した反復と独立した単位の集合の違いを考える。