作品資料

ドゥササ II / Dusasa II

エル・アナツイ / El Anatsui
2007 · 彫刻 / ミクストメディア
作品画像
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メトロポリタン美術館・作品記録 ↗

概要

Overview
回収したアルミニウム片などを銅線でつなぎ、布のように壁面へ広がる大きな面を作った作品である。
遠くからは色のまとまりやたわみが見え、近づけば多数の小さな部品と継ぎ目へ分解して読める構造を持つ。

造形分析

Formal Analysis

構図

Composition
小さな部品をつないだ領域がさらに大きな色の領域を作り、単位、部分、全体という複数の規模が重なる。

空間

Space
壁に沿う面は完全な平面ではなく、折れやたわみによって前へ出るため、絵画と立体の境界を横断する。

色彩

Color
金属の反射と部品ごとの色の違いがまとまりを作り、照明と見る角度によって色面の印象も変化する。

形態

Form
細かな片の外形と大きく垂れる輪郭は異なる大きさの形であり、接続によって両者が連動している。

マチエール

Material
回収したアルミニウム、銅線、プラスチックの円盤を用い、織物に似た見えを繊維以外の材料から作る。

文脈・解釈

Context & Interpretation

文脈

Context
二〇〇七年制作のメトロポリタン美術館所蔵作であり、題名の番号が異なる作品と同一の部品構成とはみなさない。
ガーナ出身でナイジェリアを拠点とする作者の実践では、素材の流通や消費の履歴を造形と併せて考えられる。

解釈上の論点

Interpretive Issues
再利用した材料という説明だけでは、接続の細かさや色面の配置が作る視覚的な複雑さを十分に捉えられない。
布に見えることと実際に布であることを区別し、金属片の硬さが連結によって柔らかな面へ変わる仕組みを考える。

受験上の着眼点

Exam Points
離れて見る全体と近くで見る部品の違いを整理し、尺度によって素材の読みが変わることを説明する。
金属片をつなぐ銅線が、部品の集合をたわむ面へ変える役割を持つことを捉える。
草間の突起の集積と比較し、多数の単位が既存の物を覆う場合と面そのものを作る場合を区別する。