作品資料
猫と鳥 / Cat and Bird
パウル・クレー / Paul Klee
1928 · 油彩 / 素描
作品画像
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ニューヨーク近代美術館:猫と鳥 ↗
概要
Overview
猫の顔を大きく示し、その額に小さな鳥を置くことで、同じ画面にいる二匹という説明では収まらない関係をつくる絵画である。
目、耳、鼻を簡単な形へまとめた顔は猫として読めるが、実際の身体の再現から離れ、思考や欲望を想像する場にもなる。
造形分析
Formal Analysis
構図
Composition
猫の顔が画面のほぼ全体を占め、額の小さな鳥が、顔の左右の目の配置とは別の注意点をつくる。
空間
Space
猫と鳥の尺度や重なりは日常の遠近関係に従わず、額の内側にある像とも、表面の印とも読める。
色彩
Color
褐色、桃色、緑がかった部分など限られた調子の移行が、単純な輪郭の内側に柔らかな変化を与える。
形態
Form
耳の三角形や目の楕円が猫の特徴を残しつつ、顔を幾何学的な形の組合せへ近づけている。
マチエール
Material
下地を施したカンヴァスに油彩とインクを用い、板に取り付けた作品で、線の明瞭さと色面の柔らかさが共存する。
文脈・解釈
Context & Interpretation
文脈
Context
ニューヨーク近代美術館所蔵の1928年作で、鳥の形を機械につないださえずり機械とは別の関係を探っている。
動物を描く絵画でも、解剖学的な正確さだけでなく、見る側がどの特徴から動物を認識するかを問題にできる。
解釈上の論点
Interpretive Issues
額の鳥を猫の思考と読むことは可能だが、猫の心理を実証した絵ではなく、配置が誘う解釈として扱う。
子どもの絵のように見える単純さを、技術の不足と同一視せず、識別可能な形を選ぶ操作として分析する。
受験上の着眼点
Exam Points
猫と分かる形を耳、目、鼻などへ分け、省略しても認識が保たれる仕組みを考える。
小さな鳥を額以外の場所に移すと、二匹の関係の意味がどう変わるかを説明する。
《モナ・リザ》の顔の量感と比較し、明暗で包む顔と図形へ整理する顔の違いを見る。
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