作品資料

ひまわりの種 / Sunflower Seeds

アイ・ウェイウェイ / Ai Weiwei
2010 · 彫刻 / インスタレーション
作品画像
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M+・作品記録 ↗

概要

Overview
ひまわりの種に似せた多数の磁器の小片を集合させ、日常の小さな物と大きな量の関係を示す作品である。
本レコードはM+所蔵の二〇一〇年作を扱い、別会場の展示規模や個数をそのまま所蔵品の仕様とはしない。

造形分析

Formal Analysis

構図

Composition
一粒ずつ識別できる形が集まることで、個別の小さな物が全体ではひとまとまりの量として現れる。

空間

Space
単位の形だけでなく、設置時に占める床の範囲や厚みが、鑑賞者との距離と集合の読みを変える。

色彩

Color
種を思わせる明暗の模様が小片の識別を助け、遠くでは多数の模様が集まった色調として見える。

形態

Form
種に似た細長い輪郭を反復するが、個々の表面は手仕事による差を持ち、完全な同一物の集合ではない。

マチエール

Material
食べられる種ではなく磁器を用いた作品であり、日用品の外見を作る労働と焼成を経た物質が重なっている。

文脈・解釈

Context & Interpretation

文脈

Context
二〇一〇年の作品で、M+の所蔵記録では磁器、寸法可変とされ、展示写真の配列が唯一の形とは限らない。
多数の手仕事を集める制作を通じ、大量にある物を匿名の量として見ることと個別の労働を考えることを比較できる。

解釈上の論点

Interpretive Issues
一見した大量生産品らしさと、手で作り彩色する工程の差が、同じに見える物の価値を問い直す。
食品に似ていても実際の素材は異なるため、見た目の親しみやすさを触れたり食べたりしてよいという意味にしない。

受験上の着眼点

Exam Points
一粒の形、表面の模様、集合の量という水準を分け、近景と遠景で情報が変わることを説明する。
反復の中に手仕事の差があることから、複製と同一性を同じ意味で扱わないようにする。
草間の多数の布製突起と比較し、独立する小片の集まりと支持体を覆う集積の違いを考える。