作品資料
ダヴィデ / David
ミケランジェロ・ブオナローティ / Michelangelo Buonarroti
1501–1504年 · 彫刻
作品画像
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アカデミア美術館:ダヴィデ ↗
概要
Overview
大理石の裸身像が片脚へ体重を預け、顔を横へ向けて立つ。投石の動作を実行する前の緊張を、静止した姿勢で表している。
左右の肩と腰の傾き、下がる右腕と曲がる左腕の差が、直立した身体を対称な柱にはしない。
造形分析
Formal Analysis
構図
Composition
荷重を受ける脚から胴体へ軸を立て、頭部の向きと腕の非対称性で、身体の中に方向の対立を作る。
空間
Space
独立した丸彫りであり、正面からの左右差は回り込むと重なりへ変化し、身体のねじれと奥行きが現れる。
色彩
Color
白い大理石は照明の方向によって明暗を変え、絵具で固定した陰影とは異なる可変的な量感を持つ。
形態
Form
手、首、脚の緊張と、動作していない腕や胴体の大きな面が、行為に移る可能性を身体に保つ。
マチエール
Material
一つの大理石塊から削り出す彫刻では、腕と胴や脚の間の隙間も、材料を除く操作によって生まれている。
文脈・解釈
Context & Interpretation
文脈
Context
旧約聖書のダヴィデを主題とし、完成後はフィレンツェの公共空間で、市民が見上げる大きな像として提示された。
ここで扱うのはアカデミア美術館所蔵の原作であり、広場などに設置された後世の複製ではない。
解釈上の論点
Interpretive Issues
理想的な身体を平均的な人体と同一視せず、遠方から見ることや主題の強調に関わる造形の選択として考える。
英雄を表す像であっても、勝利の結果そのものは描かれないため、鑑賞者は目と手から次の動作を推測する。
受験上の着眼点
Exam Points
左右の脚の荷重を比較し、肩と腰の傾きが釣り合いと緊張をどのように両立させるか説明する。
大理石の白さだけでなく、光が当たる面とくぼむ面の関係から身体の厚みを読み取る。
原作、複製、写真の三つを区別し、実寸と見る高さが身体の印象を変えることを論じる。
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