作品資料
フリーダとディエゴ・リベラ / Frieda and Diego Rivera
フリーダ・カーロ / Frida Kahlo
1931 · 油彩
作品画像
このサイトでは作品画像を直接掲載していません
著作権と画像利用条件に配慮し、公式・所蔵館などの確認先をご案内します。
サンフランシスコ近代美術館《フリーダとディエゴ・リベラ》 ↗
概要
Overview
作者自身とディエゴ・リベラが並んで手をつなぐ二人像で、身体の大きさ、服装、持ち物が二人の関係を見せる手掛かりとなる。
左のリベラが画具を持ち、右の作者は鮮やかな装いで立つ。画面内で画家として示される人物と、この絵を描いた人物が一致しない。
造形分析
Formal Analysis
構図
Composition
二人の全身を縦長の画面に並べ、中央で触れる手を接点としながら、頭と足の位置の違いを際立たせる。
空間
Space
背景の奥行きを浅く抑えることで、人物間の距離よりも、輪郭と大きさの差が関係を伝える中心となる。
色彩
Color
作者の赤い肩掛けと緑の衣服が、リベラの青い上着と対照をつくり、接近した二つの身体を区別する。
形態
Form
リベラの大きな靴と広い身体に対し、作者の細い輪郭と小さな足先を置き、画面内で異なる重さを与える。
マチエール
Material
油彩・カンヴァスに人物と画具、上部の帯状の文字領域を描き、肖像を見せる面と説明を置く面を同居させる。
文脈・解釈
Context & Interpretation
文脈
Context
1931年にカーロが制作した作品であり、画中のリベラが筆を持つことを共同制作の証拠と取り違えない。
サンフランシスコ滞在期の二人像で、所蔵館の英語題名は作者名の通常表記とは異なり、Friedaという綴りを用いる。
解釈上の論点
Interpretive Issues
体格差から心理的な優劣を直ちに結論せず、手の接触、顔の方向、色の強さがその読みを補うか揺さぶるかを考える。
画具を持たない作者が作品全体の制作者であることは、描かれた役割と実際の制作主体を区別する必要を示す。
受験上の着眼点
Exam Points
人物の大きさ、足元、画具の配置を根拠として、二人像における役割の表現を説明する。
結ばれた手が生むまとまりと、服装や尺度の差が生む分離を同時に捉える。
《モナ・リザ》の一人の肖像と比較し、手の配置が人物単体の安定から他者との関係の提示へ変わる点を考える。
関連
Related
関連概念
Related Concepts
関連作家
Related Artists