作品資料
サルダナパールの死 / The Death of Sardanapalus
ウジェーヌ・ドラクロワ / Eugène Delacroix
1827年 · 油彩
作品画像
このサイトでは作品画像を直接掲載していません
著作権と画像利用条件に配慮し、公式・所蔵館などの確認先をご案内します。
ルーヴル美術館コレクション記録 ↗
概要
Overview
高い寝台に横たわる王と、その周囲で人や動物が入り乱れる場面を、大きな斜線と赤い色面で構成した作品である。
動かない支配者と激しく動く周囲を対照させ、破局が私的な所有と命令に結び付く状況を示している。
造形分析
Formal Analysis
構図
Composition
左上の寝台から右下へ大きな斜線が通り、身体や布の曲線がそこへ重なって視線を落ち着かせない。
空間
Space
寝台の高さと人物の重なりが奥行きを示す一方、多数の物が面を埋め、空間を見渡しにくくしている。
色彩
Color
広い赤い布が離れた身体を結び、白い肌と暗い背景の対比が、画面各所に強い明部を分散させる。
形態
Form
ひねられた身体、伸びる腕、馬の首などの曲線を反復し、王の横たわる姿の静けさを逆に強調する。
マチエール
Material
大きなキャンバスに重なる油彩の色と筆触が、布の光沢や肌の明るさを描き分けながら全体の密度を高める。
文脈・解釈
Context & Interpretation
文脈
Context
文学的な王の最期の物語をもとにした一八二七年のルーヴル所蔵作で、後年の縮小版とは区別する。
異国を舞台とする絵画だが、描かれた衣装や宮殿を実際の地域の生活をそのまま記録した資料とは扱わない。
解釈上の論点
Interpretive Issues
豪華な色彩の魅力と暴力的な主題が同居するため、鑑賞の快さが何を覆い隠すかを問い直せる。
静かな王を画家の肯定的な代理と決めず、命令する側と動かされる側の配置から権力の関係を検討できる。
受験上の着眼点
Exam Points
赤い布を画面内の経路として追い、色が多数の身体をつなぐ働きを説明する。
王の静止と周囲のねじれた姿勢を比較し、運動の不均等な配分を整理する。
ゲルニカと比較し、強い色の密度と抑えた色彩が、混乱した身体の見え方をどう変えるか考える。
関連
Related
関連概念
Related Concepts
関連作品
Related Works
関連作家
Related Artists